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歳取ると、ひとり言増えるよね・・

閖上・名取川河口にて・・

 

11月27日。

カレーを食べたあと、名取川の土手を散歩。河口を目指した。

 

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前夜は本降りの雨だった。

そう言えば時系列の話をしていなかった。実は25日の明け方叔父が98年の生涯を終えて旅立った。26日が荼毘。収骨して僕はその場を後にするつもりだったが、最後まで叔父の面倒を見ていた姉と慕う従兄弟が、今夜は泊まっていきなさいと声を掛けてくれたので、少し迷ったがそうすることにした。

叔父の思い出を語るのもいいだろうし、僕としてはその叔父の妹である母について、意見を仰ぎたいとも考えていた。

 

 

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その場は一度解散して、僕は名取の拠点に戻った。この名取の拠点というのは、一昨年独立した次男が仙台の会社に本採用され、名取市内に住居を構えていた。

 

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当初は岩沼に住んでいたが、本採用を機にソコに転居した。しかしこれまで殆ど小名浜出張生活をしていて、ほぼ空き家。そして今は次の案件で帯広に行ってしまったので、また暫く空き家となる。なのでその間こんな感じで拠点として使わせてもらっている。

 

 

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さて、喪服から着替えて夕方姉従兄弟夫婦宅を訪ねた。程なく夕餉となり和やかな雰囲気だったのだが、同席したもう一人の兄と慕う従兄弟、叔父の息子が僕の現況について訪ね始めると、雰囲気がおかしくなってしまった。

どうも現在定職に付いていない僕の生活態度が気に入らなかったらしく、何だかしらないが恫喝めいた物言いで、全力で人格否定をしてきた。一同ドン引き。

まぁ恐らくその言動の元には、現在絶賛不仲中の母からの何らかの小言が含まれていることは、想像に容易かった・・・

70過ぎの爺さんの価値観を押し付けられる、アラカンのオッサン。よくここまで偏った情報で、聞く耳持たず前のめりに言ってくるものだと、呆れてしまった。

料理もすっかり冷めてしまい白けてしまったので、これ以上雰囲気を悪くするのも嫌で、泊まらず帰ることにした。

クルマで来て酒も飲んだ後なので、タクシーを拾って拠点に帰還。その頃既に雨は降り出していた。

叔父を偲ぶ晩のはずが、兄従兄弟に対する不快感でそれどころでは無くなってしまった。ひとり追い酒をしても美味しい訳もなく、酔いきれない中、夜半に向け雨だけが強くなって行った。

 

 

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翌朝クルマを取りに行くと、その兄従兄弟は何事も無かったように話しかけてきた。しかし残念だが一度放たれた言葉は、二度と消えはしないのだよ・・・

 

と、まぁ 何だか愚痴が先行してしまったが、その後カレーを食べて閖上の名取川の土手を散歩して、随分と癒やされた。酒のチカラより自然のソレが偉大。

 

 

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ところで、この日はまだ前夜の低気圧の影響が残っていたようで、海は中々荒れていた。その浜辺に立つサーファーを発見。でも何でまたテトラポッドが埋まっている険しい場所で、波待ちしてるかな・・・

 

 

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波・ザッ・パーン だよ。今日は止めておいたほうが良いって・・・

 

 

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ソコから転じて仙台方面を眺める。随分立派な街になったもんだ・・・

 

 

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でもって、彼はまだ諦めていないようだ。

 

 

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そして、ついに沖に向かって何やら交信を始めた模様。

 

 

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でも、ザッ・パーン は収まらない・・・

 

 

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押し寄せる波を横から見る。

 

 

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巻き込む波。

 

 

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暫く、この自然美に夢中になっていると・・・

 

 

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彼が名取川に移動していた。

 

 

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そして何を思ったのか入水。川を渡り始めた。

 

 

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しばしパドリングをして、こちら岸に向かってきた。その写真は無くて、空を見上げれば砂粒飛行機・・・

 

 

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無事着岸して土手に上がってきた。どうやら閖上側にクルマを置いていた模様。そうか、向こう岸の砂浜にはクルマで乗り付けられないからね。サーフィンするのも大変だ・・・

 

 

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今日はその決断が正解さ・・・

 

 

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この後何気に川上を振り返ると、さっきの彼が再び土手に現れて、コチラに向かって大きく手を振っていた。誰に向かって手を振っている?コチラには僕ともう一人釣りに興じるオッサンしかいない。

 

 

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手を振り返そうかと思ったが、この手の事象で恥をかく結果になったことが何度もあるので、止めておいた。多分彼は海に向かって、また来るからねと手を振っていたんだと、勝手に思うことにした。

 

 

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彼が去った後、また空に砂粒飛行機。東北の空はどこまでも澄んで美しい・・・

 

 

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濃紺のうねる川面。その様は美しく、このうねりに吸い込まれてしまったら、どんな感じだろう。皆実行には移さないけど弱気になること、あるでしょ・・・

 

 

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僕的にそんな日だったので、負のスパイラルに引き込まれる前に、帰ることにした。

見上げた空、雲が美しい・・・

 

 

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水鳥が、果敢に漁をしに水中に潜っていた。皆生きることに必死なのだよ・・・

 

 

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15時頃になると、どんどん日差しのチカラが失せてくる。

 

 

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なんか色々理不尽なことが多いが、朝目覚めたら前に進まないといけない。叔父の旅立ちの後に色々と考える日だった。

 

 

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一時代を生きたものが後進に対して物を言う時は、学びのある内容でなければならない。内容の薄いソレは単なる自慢話でしかないし、今を生きる世代には意味のないこと。

 

歳を重ねたら、穏やかにならないとね・・・

 

 

30mm+56mm F1.4 DC DN + X-T30