Le Mans24 2022・・
トヨタの5連勝、そして1-2フィニッシュと素晴らしい結果でした。
Le Mansはレースが終演を迎えると、オフィシャルがコースに出てフラッグを振り、その労を労います。そのシーンが実に良い。
オンボードカメラからのキャプチャーを数枚・・
motorsport.com殿より拝借
レースそのものの展開に、マシンのテクニカルの要素を加味すると、また一味違った楽しみが出来ます。
GR010ハイブリット。
ハイブリットと聞くと、エンジンをモーターがアシストするイメージですが、GR010ハイブリットは、V6ツインターボエンジンにモーターのアシストはなくて、モーターは前輪駆動のみを担っています。この組み合わせだとコーナーの立ち上がり時に、強力なトルクで前から引張り初速を稼げるイメージですが、実は厳しいレギュレーションにより、ソレはかなり限定的に定められていました。
ソレでも異次元のスピードと、圧倒的な強さと安定性を見せて24時間走り抜いた技術力に、大きな賛辞を送ります。
ライバル不在、だから勝てたなんて揶揄する人がいるのですが、コレは己との戦いの末に勝ち得た栄光。この実績が自信と確信へと繋がり、さらなる飛躍につながると感じています。
今年も大きな感動をありがとう。僕的雑感でした。
motorsport.com. 殿より拝借
最後にモリゾーさんの労いの言葉を、記しておきます。
8号車のみんな優勝おめでとう!
7号車のみんなもワンツーフィニッシュをありがとう!
今回のル・マンは終始ワンツーを走ったレースでした。
しかし、ドライバーたちは気持ち良く走り続けられたわけではありません。
むしろ、気持ちをすり減らしながら走ってくれていたと思います。
スタートから16時間経つまで、2台に大きなトラブルはなく、数秒の差で競り合っていました。
長く競り合えたのは2台が同じレベルにつくり上げられノートラブルで走れていたからです。
ドライバーたちもこのことに感謝してくれていました。
一方で、同じチームの2台が、長い間競り合うことはドライバーにとって大きな負担だったと思います。
本当に大変だったと思いますが、ドライバーたちは素晴らしい戦いを続けてくれました。
6人に感謝したいと思います。
しかし、その後、我々のクルマづくりが至らなかったせいで、競り合いを終わらせてしまいました。
残り8時間という時に7号車が路上でストップしました。
再び走り出せましたが、これによってドライバーたちは「いつ止まるかもわからない」という想いと共に走らざるを得なくなってしまいます。
極限の想いをしながら戦いを続けてくれるドライバーたちに申し訳ない気持ちになりました。
最後までクルマを走らせ続けてくれてみんな本当にありがとう。
(小林)可夢偉は、これに加えてチーム代表という役割も背負っての戦いでした。
代表として上に立つのではなく、自らが現場に降りてエンジニアやメカニックたちと話し、みんなから出てくる課題に向き合ってくれていると聞きました。
まだ全てのメンバーと気持ちが通じ合うまでにはいかず、チームづくりは道半ばと言っていましたが徐々にチームは変わってきていると思います。
代表としての仕事にも全力であたってくれてありがとう。
だけど今回、ドライバーとしては本当に悔しかったし、勝ちたかったという気持ちもわかります。
終盤の可夢偉がファステストを出し、最後にホセ(マリア・ロペス)がそれを塗り替えて…
ゴール目前の7号車は不思議と速いクルマになっていました。
8号車に早く無事にゴールしてほしいという気持ちもありながら…
もう一度7号車に追いついてほしい…
私でさえ、そんな気持ちにさせられました。
最後まで勝利にこだわって走り続けてくれてありがとう。
ドライバーと代表の兼務は、複雑な気持ちになる役割だと思います。
ですが、こうして2台が最後までフェアに戦ってくれていたのも可夢偉がチーム代表でいてくれているおかげだと思っています。
大変な役割を本当にありがとう。
今までとは違う役割を持った(中嶋)一貴と可夢偉が揃って表彰台に立つ姿も見られてとても嬉しく思いました。
クルマづくりもチームづくりも終わりのない戦いです。
二人には、これからもチームを、よろしく頼みます。
そして可夢偉は引き続き、ドライバーとしてもよろしくお願いします。
TOYOTA GAZOO Racingはル・マンを5回連続で勝利することができました。
多くのファンとパートナーの皆様が一緒に戦い続けてくださるおかげです。
皆さま、ありがとうございます。
引き続き、ご声援、ご支援をよろしくお願いいたします。