函館市電の思い出。ロートル車両の姿を少々・・・
2014年2月。8年前の記憶となります。
この日は朝から雪が降っていて、夜になっても勢いやまずでした。20時過ぎなのに呑気に写真を撮って歩いていたのは、函館での仕事を終えて、翌日は移動日という素敵な予定だったからです。
余談ですが、翌日はちゃっかり観光も楽しみました。
■812号車
1965年4月製造、僕と学年一緒。この当時でアラフィフとかなり年季入っています。
松風町電停付近で撮影中、湯の川方面から530号車がやってきました。
■530号車
1950年11月日本車両製造製。この時既に64歳・・・
お客さんの乗降を終えて、走り去るところを見送ろうと待っていたのですが、バチンと衝撃音とともに、中央床下付近でスパークが走りました。
どうやら走行系電気系統が故障した模様。運転士さんの動きが慌ただしくなりました。
さて、どうするのかと事の次第を眺めていると、後続車両が到着。
何やら2mほどありそうな棒状のモノを出してきて、お互いを連結し始めました。
どうやら、後続の電車で押していくようです。
後続の721号車も、1961年10月新潟鐵工所製のアラフィフ車両。
路面電車界の老老介護風景・・・
この後、ソロソロと押されて後続車両の行き先「函館どつく」方面に向かって消えて行きました。多分そこから今度は牽引されて、湯の川の車庫に戻ったのではないかと推察します。
中々お目に掛かれない珍しい光景でした。特に雪景色が珍しい僕にとっては、今でも頭の片隅に残っている、思い出深い情景です。
閑話休題・・・
この頃僕はOLYMPUSのE-M1を使っていました。MFTは高感度耐性に難ありで、この様な暗所の撮影はSS上がらず苦手な分野。しかし手ブレ補正が秀逸で、この時の撮影もスローシャッターの弊害を補完。結構いい感じに撮れていましたね。
今回デジタルリメイクはしていますが、8年ぶりの再認識でした。
ところで、今回ご紹介した各車両ですが、まだ現役のようです。定時運行をしているのかは微妙ですが、この様に雪景色の中を走る姿を、まだ見れるかもしれませんね・・・
OM-D E-M1+M.ZD ED 12-40mm F2.8 PRO