以前の青森旅の続き・・・
夜の帳が下りお腹も空いてきた頃。アルコールを吸収しに外に出た。
ただ日曜日の駅周辺は、開いているお店が少ない。取り敢えず目星を付けたお店に入るが、色々と今ひとつ満たされず。
もう一軒寄って行こうということになり、カミさんの嗅覚で立ち寄ったのがココ・・・
バーらしいんだけど、頭上の看板には食堂とも記されていて、入ってみると確かに酒瓶が並んでいるので、酒処で間違いはないらしい。
入るとちょうど店主が電話中だったので、テーブル席に座ることにした。
しばらく待たされて、冷えたカラダがちょうど温まる頃長電話が終わり、店主による店の案内が始まった。
焼酎をメインにしたバーで、アテは決まった乾き物しかないけど良いかという説明に、お酒を飲みたかった僕らは快く了承。
客は僕らしかいないので、カウンターに来ないかということで、ソコからお酒のチョイスが始まった。
カミさんは、芋焼酎ベースの梅酒。名前が微妙に判らない。赤鬼ナントカ・・・
僕は初蒸無濾過の芋焼酎。ラベルにも書いてあるが、貴重な1本らしい。ではロックでとお願いしたら、お湯割りのほうが香りが立つというので、ソレにしてもらった。
アテは韓国のりとクラッカー。芋けんぴはおまけ・・・
呑みはじめはお互い当たり障りない、時事ネタの会話ではじまり・・・
途中店主によるお酒のうんちくが入る。宮崎伊佐酒造の伊佐美。
コレの名前に纏わる話や、宮崎には特攻隊の基地があってカクカクシカジカ。色々聞いたのだが、既に失念。でも焼酎の味わいとともに染みる話、だったような気がする・・・
この後、カミさんが青森出身で法事で来た行を話し始めた辺りから、話が盛り上がり始めた。
店主は僕らと同年代の呉服屋の子供で、高校受験浪人をして1年遅れで進学したのが青森北高。そして剣道部に入部し主将を務めたとのこと。
コレなんと、亡くなった義兄の後輩に当たる人だった。年代が少し違うので被ってはいなかったが、部活の顧問の名前を聞いて、更に感慨深くならずにはいられなかった。
その顧問とは葬儀の時の弔事を読んだ、僕が嗚咽した名句を語った義兄の恩師・・・
この偶然に驚いたら、「青森狭いんで、そんなもんですよ」と店主は言っていたけど、いやいやそんなこともないだろう。僕ら的には上出来すぎる偶然・・・
ソノ先、僕は焼酎から山形遊佐蒸溜所の、コレまた珍しいウイスキーに杯を進め。
カミさんは明利酒造の百年梅酒、コレを空けたところで僕らはお開き。
お土産に、コレを頂き店を後にした。
「酒好 しばた」
お気に入りの一軒がまた増えたのだが、なんでも再開発で現在の場所での営業は春頃に終了なんだとか。次の予定はまだ確定してないとのことだが、再度開店の時は訪ねてみたいと考えている。ソレまでは店主のインスタをチェック・・・
https://www.instagram.com/shuko_shibata104/
外に出ると、僕の尺度では吹雪いているだったが、カミさんに言わせると穏やかなレベルらしい・・・
アラスカなんて文字を見たら、必要以上に寒さを感じてしまった・・・
やはり雪国育ちの人は、歩き方をカラダが覚えている。あっという間に置いていかれた・・・
部屋に戻り大きな窓から外を眺めると、やっぱり吹雪いているでいいんじゃない?
ホテル下のローソンで調達した不二家のドーナッツ。コレは美味しかった。ぺこちゃんのイラストが可愛い・・・
こちらに戻ってからリピ買いしてしまった限定品。
GR IIIx