12月24日の未明に、カミさんの兄が亡くなった。
大腸を原発とした癌は、肝臓と肺へ転移。そして脳へも飛んで、そして力尽きた。
2年前にお母さんを亡くして、その悲しみが薄れる間もなく、続いて逝ってしまうとは、彼女に掛ける言葉が中々見つからない。
12月25日。自宅にて納棺を済ませた夕刻。陸奥湾はとても穏やかだった・・・
12月27日。
カミさんの実家界隈では、通夜の前に荼毘に付される。お昼すぎに最後のお別れをして、兄の面影はとうとう灰になってしまった。
その後式場にて通夜。翌日葬儀と前倒しの法要が行われ、一区切り。
亡くなってから葬儀の間は穏やかな陽気だったが、29日から本格的な雪となった。
主のいなくなった船が、雪に埋もれようとしている・・・
享年62歳。
「順番が違うだろう」通夜の際、弔事を述べた恩師の方の一節。
正にそのとおりで、僕はこの言葉に涙と嗚咽を抑えることが出来なかった。
早い、早すぎる・・・
仕事のこと、家族のこと。やっと肩の荷が下りてきたところ。これから真の自分の時間を楽しめる。そんな矢先に命を持って行かれるとは、あまりにも殺生。
気持ちの整理がつかないまま、年が暮れていく・・・
30mm F1.4 DC DN + X-T30