5歳になった頃かな・・
近所の悪ガキどもと、ちょっとした冒険に出ることにした。
目的地は隣駅の小島新田。
誰もが最寄りの産業道路までは、電車に乗ったことがあるけど、
終点の小島新田には行ったことがなかった。
見たことのない彼の地への好奇心。
ただ僕らの前には、超えてはならない境界線があった。
4車線の道路は、その頃右肩上がりの経済を支える主要な道路。
往来が激しくて、子供心に怖い道と感じていた。
まるで見えない壁が立ちはだかるような光景。
ソレを渡った時、何か少しオトナになったように感じていた・ような気がした・・ような・・・
未開の地を散策するオトコのロマン。
あんまり細かい事は覚えていないけど、ドキドキしながら路地を歩いた記憶は何となくある。
そして、その冒険旅は程なく結成された親たちの捜索隊により行く手を阻まれ、
こっ酷く叱られて終了という結末。
小島新田の陸橋から、かつての僕の住処が望める。
ただ、ソコには新しい大きなマンションが建っていて、当時の面影はもう無いのだけどね。
それにしても、実は随分と近い距離なんだな。
冒険した道程・・
XF-90mmF2 R LM WR+X-T2