2019年8月。
終戦74年目を沖縄で迎えることになった僕は、海外目線で沖縄戦を捉えた物語はないかとネットを検索していました。そして見つけのがコレ・・・
「HACKSAW RIDGE」
戦争映画でありながら「殺す」ではなく「救う」その目線から史実を元に描かれた作品。2017年メル・ギブソン監督作品。
Netflixでソレを見てから、その後の激戦地を訪ねて見ました。
HACKSAW RIDGEとは、激戦地となった前田高地の形状から名付けられたもので、「弓鋸尾根」を意味します。
さて、場所はこちらになります。
浦添城跡と言った方が判りやすいですね。僕はレンタカーで向かい、浦添城址駐車場に止めて散策しました。
着いて早々駐車場横の茂みで、蝶々撮影に没頭。早速脱線・・・
ここは王宮が首里城に移される以前の13−15世紀の200年間、琉球国中山の歴史の舞台となった城跡。
散策しながら、その面影を辿って見るもの良いかと思われますが、首里城ほど整備されていません。
まぁ、その放置感がいい感じだったりもします・・・
そして、ココが HACKSAW RIDGE ・・・
トンボが飛んでいました。
映画のソレとは正直乖離が大きすぎて、脳内修正が必要でした。ただ大して広くはないこの空間で。その事実があったことは確かです・・・
平時の今は、穏やか美しい光景ですが、右手には普天間基地が見えています。そんな位置距離感・・・
さらに奥に進み・・・
暗がりの茂みを抜けた先に、急で狭い階段が現れます。
その先には、慰霊碑がありました。
900名の方の名前が刻まれているそうです。
洞穴がいくつかありました。ココも闘いの場となったんでしょうね・・・
ディーグ・ガマ
鍾乳洞が陥没してできた御嶽(うたぎ)御嶽とは、琉球神道における祭祀などを行う施設なのだとか・・・
首里城から延伸されたゆいレールの軌道が望めます。この時はまだ開通前でしたが、今は麓に駅が出来たので、那覇中心街からコレで来ることも可能。丘の上までちょっと歩きますけどね・・・
さて、城壁を眺めながら、下って行くと・・・
長い坂道の先に・・・
石の回廊が現れます。
石工の加工精度が、すばらしい・・・
石壁の入口の先にあるのは・・・
「浦添ようどれ」琉球王国の陵墓・・・
その、西室。
激戦による爆撃で、激しい損傷を受けましたが、2005年に現在の姿に復元。
中を見ることは出来ませんが、公園敷地内にある「ようどれ館」で、内部の原寸復元模型が見れるそうです。
ココでの激戦の模様は、この方が詳細にまとめています。
neverforget1945.hatenablog.com
今は穏やかに堂々とした風情で、来るものを迎えてくれるこの界隈ですが、かつてココが激戦地であり、尊い命の犠牲の末にこの平和があるということ。
後世を生きる我々は、ソレが無駄にならないよう肝に念じなくてはなりませんね。
A036 + 7M3