5月4日。
僕等は「私的認定特区」にある、ここを目指していた。
夫婦唯一共通の推し、佐藤竹善氏のライブを楽しむためだ。

彼は小箱での公演を何度も行っているのだが、そのチケットを取るのがなかなか難しい。そこで地方公演に目を向け、下関のライブハウスでのチケットを確保した。
しかし、その公演は彼の体調不良により中止。
僕らは博多に宿を取り、遠征の準備も万端だったため、そのまま博多観光を楽しむ旅へと切り替えた。
それが2年半前のエントリーになる。
今回は、そのリベンジだ。
推しの歌唱をライブで聴きながら、ビールを呑む。
僕にとって、待ち望んだ至高のひととき。
そうなるはずだった。
しかし、そうはならなかった。理由は、僕のトイレ事情である。
開場から開演までの間、僕はワンパイントのビールを楽しんでいた。この日は夏日。よく冷えたビールが美味くないはずがない。

※会場内での撮影は、開演前の食事時間にスマホで行いました。
とはいえ、飲みすぎれば肝心のステージ中に席を立つ羽目になる。そこは注意していた。
開演前、ワンパイントを半分ほど空けたところで、念のためトイレにも行く。万全の体制だ。
そして定刻、開演。
彼の美声が会場に響き始めた。ここから約1時間、彼の歌声と塩谷哲氏ピアノとのデュオを心ゆくまで堪能する・・・はずだった。
だが、開始から2曲目が終わったあたりで、予定にない“気配”を感じ始める。
その時点ではまだ余裕をかましていたものの、その余裕は急速に消え去り、ステージ折り返しの頃には、すでに危機的状況に陥っていた。
このまま終演まで持ちこたえられるのか。
いや、仮に耐えたとしても、終わって立ち上がった瞬間に“大解放”なんてことになれば、それはもう笑えない。
どうする、自分・・・
二人の名演も軽妙なMCも、耳には入ってくるが記憶には残らない。むしろそれらに刺激されるかのように、限界は確実に近づいていた。
「もう、あかん」
こんな時、関西弁が妙にしっくりくる。
気張って抑えながら、ステージ中央付近という観るには最高だが、中座するにはあまりに目立つ席から、僕はトイレへと急いだ。
用を済ませる前、僕の脳内は恥で満たされていた。
だが、済ませてしまえば、もう何でもない。
いっそ花道を行くスターのように手を振りながら席に戻ろうか・・・
そんな軽口すら浮かんだが、さすがにそれは胸の内に留め、曲間のMCを見計らって、なるべく目立たぬよう自席へ戻った。
さて、最後の曲が始まる。
開演前、カミさんには「泣いてしまうかもしれない」と言っていた。
だが実際の僕は、涙を浮かべる代わりに、その名演に脂汗をにじませていた。
それでも、ようやく苦悶から解き放たれたあとに聴いたその一曲で、僕は十分に満たされた。

※会場内での撮影は、開演前の食事時間にスマホで行いました。
さて公演終了後、僕等は中華街に向かって歩いた。
この連休に名取住まいの次男が帰ってきていた。今年はこの後仕事が忙しくなり、夏も暮れも帰ってこれないとのこと。その前に許厨房で食事をしたいと言うので、席を用意しておいた。
許厨房までの道のりを、しばしお供したボズトンテリアのキミ。写真ありがとね・・・
いつもは西ー東を行き来する散歩。今回は北から南。ジャックを下から見上げる・・・
このカフェの前もよく通るけど、こっちから歩いてきて今頃タリーズだと気づく・・・
この交差点のタリーズ前から撮った写真が、この時のモノ。
そして、面する日本大通りの植栽には、薔薇の花・・・
さぁ、宴の始まりじゃ・・・
とにかく、僕等家族はよく食べる・・・
今回は三人だったが、それでも他テーブルの客人より多く食べていた。写真を撮る前に完食していた皿もいくつかあったし・・・
許厨房の旨い食事に、僕はこれがお供に欠かせない。3本空けたけど、ここではトイレ問題は起きなかった。billboard は冷房が効き過ぎていたんだよ。タブン・・・
そして、〆はチャーハン。作ってもらったチャーハンは旨いな・・・
この日はこれでお開き。
次男は昨日帰って行った。そしてカミさんも今日から仕事に出る。僕はまだ数日休みがあるが、のんびりという雰囲気ではないな。恐らく直ぐ過ぎてしまうだろう・・・
EF-S24mm F/2.8 STM + Fringer EF-FX ProII + X-T30











