ジャンジャン横丁のガードを潜り道路を渡ると、長いアーケード街が現れる。
「動物園前商店街」
天王寺動物園の近くにある小路ではあるが、名前から連想するのとは真逆のディープな雰囲気。
もう十分始めてもいい時間だった。しかしチキンな僕はスッと中に入れない・・・
二杯くらい飲んだら、色々と会話も始まるかもしれないし、ソレが楽しかったりするんだけどね・・・
この時はまだ50半ばで男だった。間もなく還暦だが、なるほど判る様になった・・・
路上飲みに興ずるオッサン達もいれば・・・
深酔いして家と勘違いたのか、こんな姿で寝ている人も居る。
今でもこの値段で、供してくれているのだろうか・・・
動物園前商店街を更に奥に進み、左手にある小路を更に奥へ進むと新地界隈に出る。その昔深夜番組で山本監督がソコを探訪していた。まだこんな風情のある場所が残っているんだと当時興奮しながら見ていた。今は世間が煩いからアングラな世界を教えてくれるあの様な番組は難しいだろう。
新地は風俗街であるのだが、あそこの人たちは料亭と言っている。その言い回しと新地が醸し出す独特の風情を、歩いて感じてみる価値は大いにあると思う。
昔はカメラを持って歩いていると、料亭の人に注意されたけど、今はそんなのお構いなしのインバウンドの人たちが、自撮りしながら歩いていた。
海外でもその手のところでは、作法を守らないと面倒な事になると思うが、特に大陸言葉の人達には通じない・・・
人間という動物が集い、素の部分が垣間見れる商店街。僕はその様に感じた・・・
続く・・・
XF35mmF1.4R + X-T30